陸上競技部

陸上競技部活動報告 

                                          顧問 日原高志

 陸上競技部は、5年0名、4年1名、3年4名、2年3名、1年7名の15名で、月・火・水に学校で、金に夢の島陸上競技場(有料=自費参加なので学生・顧問はたいへんです)で、土に不定期で都内の大学と代々木公園陸上競技場で合同練習を行っています。

 年間の大きな大会は、関東高専体育連盟の記録会(5月)、夏季大会(6月)、秋季大会(10月)、駅伝大会(1月)、全国高専大会の関東信越地区大会(7月)、高体連のインターハイ予選(4月)、学年別大会(6月)、新人戦(9月)、記録会(4月、8月、11月)となっています。
 
 大会のうちでも選手、OB・OGが最も重視しているのが7月の関東信越地区大会です。陸上競技は個人競技と思われがちですが、高専・大学のインターカレッジの世界では、学校対抗得点を競う団体競技です。男子15種目の決勝1位を8点、2位を7点‥8位を1点とした総合成績で学校順位を競います。本年は残念ながら最高学年の5年に1名も部員がいない低学年主体のチームだったため、私の知る限り過去最低成績を更新してしまいました(下表)。創部以来続いていた全国大会連続進出も本年で途切れてしまいました。

 校舎改築時にグランド系クラブはグランドの無い状況に数年おかれて、従来の伝統的活動形態が完膚なきまでに破壊されてしまいました。その後、建て直しの過程で「改革」によって学級減による部員減、とりわけ1学年の成績でコースわけをすることを理由に部活に入らない1年生の増加により厳しい状況に置かれています。

この部では、顧問が1年担任になると部員が大勢はいる傾向があり、本年は私が1年担任のため、部員数も増加傾向にあります。今後に期待して頂きたいと思います。

私は「生きる力」とは、「目標設定力」「計画立案力」「実行実践力」に集約できると考えていますが、これらが最も効果的に身につくのが勉強と部活動だと思います。バイトでは絶対に身につきません。特に陸上競技は記録が残るので、これら3能力が最も実践的に身につくクラブだと思っています。ぜひ多くの初心者の入部をお待ちしております。

また、陸上競技とは「重心の移動」に関する技術を競う競技なので、コツをつかめば全競技共通の「重心の移動」で記録を伸ばしていけます。その意味で、本校では夏季休業中は専門種目を離れて全員で全種目の練習を行い、9月に「部内8種競技大会」を実施して、走る、投げる、跳ぶすべての局面での「重心移動技術」の向上を毎年測定しています。100m、400m、1500m、55mハードル、走幅跳、走高跳、砲丸投、槍投を大井陸上競技場を借り切って1日で実施し、記録に応じた得点で各個人が総合優勝を競います。この部内大会にはOB各位も参加して、年に一度の「週末の草陸上」を楽しんでいます。40歳を超えて8種目完走する先輩もいます。このような先輩とのつながりは学生の成長にとって極めて貴重なものと考えています。今年度は学生室の計らいで公費で実施することができ、荒川キャンパスと初めて合同で8種目を競い合いました。今年は史上(といっても第8回大会ですが)初めて1年生(吉田君)が優勝しました。3位までは1・2年生でした。今後に大いに期待が持てます。

しかし、公費削減のおり、競技場使用料3万円の捻出が毎年課題であり、数年前には予算が無くて規模を縮小して学校で実施したこともありました。

 陸上競技も、レベルが向上してくると学校のグランドの「土の路面」と競技場の「タータンの路面」では速く走る技術が異なります。大会で勝つためには週に1度は「タータン」での練習が必要になります。そのための部員・顧問の出費もかなりの額になっています。

さまざまなご支援を今後もいただければ幸いです。

1997〜2007の成績表は こちら